ターナー《セント・オールバンズ・ヘッド沖》

見どころ・構成

見どころ

ターナー展見どころ
すべてがターナー作!贅沢極まる展覧会!

今回の出品作は、アランの描いた「ターナー」の肖像画以外はすべてターナーの作品です。 イギリス最大の画家で、さらに風景画の歴史のなかでも最高の画家であるターナーの作品を 存分に堪能できる極めて贅沢な展覧会といえます。2020年、新20ポンド紙幣にターナーの 自画像が使われます。文字通り、ターナーはイギリスを象徴する顔です。

ウイリアム・アラン《ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー》(部分)インク・紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群
© Trustees of the National Galleries of Scotland

ターナー展見どころ
出品作の多くが日本初出品、
しかも第一級の作品ばかり!

この展覧会では、ターナーの魅力が存分に伝わる作品だけを選んでいます。イギリスで出版されているターナー研究書や一般美術書のなかでもお馴染みの作品が数多く出品されます。イギリス国民にとって大切なお宝が来日します。

《ストーンヘンジ、ウィルトシャー》(部分)1827-28年 水彩・紙
ソールズベリー博物館 On loan from The Salisbury Museum, England

ターナー展見どころ
最新の研究を踏まえたターナーの魅力が伝わる明確な章立て!

イギリス美術研究の第一人者クリストファー・ベーカー氏による4章立ての構成によって、ターナーの魅力が存分に伝わる工夫がなされています。章にふさわしい作品を厳選するため、イギリス国内と日本国内各地の美術館から優品のみを選りすぐっています。

《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》(部分)1832年展示 油彩・カンヴァス
東京富士美術館 ©️東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

ターナー展見どころ
ターナーは日本の水彩画の原点!

日本では明治時代、水彩画ブームが起こりました。ターナーは日本の画家にとって憧れの存在でした。夏目漱石の小説にもターナーの名がしばしば登場します。ターナーの水彩技法は、美術史上の最高点にあることが、この展覧会で理解できるでしょう。

《スイスの谷:テオドリック》(部分)1835年頃 鉛筆、水彩・紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群
© Trustees of the National Galleries of Scotland

展覧会構成

第1章 地誌的風景画

ターナー展構成

若い頃のターナーは、個々の土地や地形を正確に再現、記録することを目的とした地誌的風景を描くことに取り組み、画家としての出発は素描家、水彩画家でした。本章では、ターナーが丹念なデッサンと着彩で仕上げた特定の場所の野外スケッチを紹介します。

《ソマーヒル、トンブリッジ》1811 年展示、油彩・カンヴァス
エディンバラ、スコットランド国立美術館群
© Trustees of the National Galleries of Scotland

第2章 海景ー海洋国家に生きて

ターナー展構成

日本と同じ島国のイギリスでは、海景画は主要な芸術のジャンルでした。海を愛したターナーは、海が持つパワーを絵で表現しようと果敢に挑戦し、絶大な人気を博しました。特に《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》は、ターナー自身が晩年に買い戻そうとして叶わなかったというエピソードがあります。

《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》1802年展示 油彩・カンヴァス
サウサンプトン・シティ・アートギャラリー On loan from Southampton City Art Gallery
© Bridgeman Images / DNPartcom

第3章 イタリアー古代への憧れ

ターナー展構成

1819年に初めてローマを訪れたターナーは、特にイタリアにおいて、古代の世界の美を感じさせ、物語性のある風景スケッチに取り組みました。《モンテ・マリオから見たローマ》では、現在ローマ市庁舎のあるカンピドリオの丘を確認することができます。

《モンテ・マリオから見たローマ》1820年 水彩、スクレイピングアウト・紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群
© Trustees of the National Galleries of Scotland

第4章 山岳ーあらたな景観美をさがして

ターナー展構成

山岳に魅せられたターナーは、スケッチのためにスコットランドの高地からアルプスに至るまで足を運び、崇高な山岳風景を描きました。交通手段があまりなく、気軽に遠方へ旅行ができない当時の人々にとって、それは視覚的な驚きと新鮮な感動をともなうものでした。

《コニストンの荒地》1797年頃 水彩、鉛筆・紙
郡山市立美術館

装飾
《セント・オールバンズ・ヘッド沖》(部分)1822年頃、水彩・紙
ハロゲイト、メーサー・アート・ギャラリー© Mercer Art Gallery, Harrogate Borough Council